事務局から弁護士へ質問(19)-顧問弁護士となるきっかけは?
前回は、企業の立場から見て、顧問弁護士へ依頼するきっかけを聞いてみました。今回は、弁護士の立場から見て、顧問弁護士となるきっかけを聞いてみました。
事務局S 弁護士の立場から見て、顧問弁護士になるきっかけはどのようなものですか?
今 津 既存のお客様や、お付き合いのある企業の担当者や経営者の方からのご紹介でご依頼いただく場合が多いです。とても、ありがたいです。
事務局S 弊所には色々な業界・業種のお客様がおられます。一例をあげても、文房具メーカー、健康保険組合、インフラ企業、システム構築・開発会社、介護施設運営会社、不動産会社、通信プロバイダ、商社、ゴルフ場運営会社、不動産会社、土木建築会社、ホテル・飲食店運営会社、メーカー、一般社団法人その他などなど、多岐にわたりますね。
今 津 大変ありがたいことです。
事務局S 同じ業種・業界でも複数社のお客様がおられる場合がありますが、お客様が、同じ業界・業種の他の企業を紹介してくださることが多いのですか?
今 津 当然のことかもしれませんが、お客様が、競争相手となる企業を紹介されることはありません。一方で、お客様から、同じ業界・業種であっても、関連会社や協力関係にある企業を紹介してくださることはあります。
事務局S 別の業種・業界の場合は、どうやって紹介を受けるのですか?
今 津 業界・業種が別でも、企業同士や、担当者や経営者の方同士は交流があり、お客様から、業種・業界が別の企業を紹介していただくことは多いですよ。
事務局S 同じ業種・業界のお客様であれば、対応できると思いますが、別の業種・業界のお客様でも、対応は可能なのですか?
今 津 はい。「事務局から弁護士へ質問(13)-顧問弁護士に何を相談できる?」でご紹介したとおり、別の業種・業界のお客様であっても対応させて頂くことに全く問題はありません。企業が日々直面される法的な問題には共通している部分がたくさんあります。また、お客様にとっても、弁護士が様々な業種・業界のことを経験しているほうが、メリットがあるように思います。
事務局S なるほど。ご紹介の際は、顧問弁護士がいないので探しているということが多いですか?
今 津 そういう場合もありますし、既に顧問弁護士がおられる場合もありますね。
事務局S 既に顧問弁護士がいるけれども、新たに顧問弁護士事務所を探しているというのは、どういう理由ですか?
今 津 それぞれに依頼する業務が違うということと思います。
事務局S 例えば、先代の頃から長くお付き合いがある顧問弁護士がいるけれど、何らかの理由で気軽に相談しにくいので、顧問弁護士事務所をもう一つ探しているといったご相談もあるのですか。
今 津 そのような場合も少なくないと思います。顧問弁護士事務所が大変高名な法律事務所や弁護士さんで、日常的なことを気軽に相談しにくいので、気軽に相談できる法律事務所を探しておられるといったこともありますよ。
事務局S 顧問弁護士事務所が2つだと、やりにくくありませんか。
今 津 やりにくいということは全くありません。弊所は平成21年に開設した新しい事務所です。私が41歳で、6名の所員の平均年齢は30代前半です。ぜひ、お気軽にご相談頂いて、日常的なご相談や、契約書の作成などは弊所に、といったように使い分けて頂ければと思います。(次回に続きます。)