事務局から弁護士へ質問(14)-1.顧問弁護士がいるメリットは?
前回は、弁護士へどのようなことを相談すればいいのか聞きました。相談するべきか判断に迷っている場合でも、弁護士に相談しても良いということを知り、身近に感じることができました。今回は、顧問弁護士について、また顧問弁護士がいるとどのようなメリットがあるのか聞いてみました。
事務局S さきほど、弁護士が事業内容を把握すると聞きましたが、継続的な関係がないと的確なアドバイスをするのは難しいですか?
今 津 どのような場合でも、常に的確にアドバイスをさせて頂くことを心掛けていますが、日常的にご相談を頂いている場合のほうが、①企業がどのような契約を締結しているか、②企業のご相談の内容などを通じて、事業内容への理解を深めることができるため、弁護士も、より迅速に、かつより適切に対応することができるようになる傾向があります。また、弁護士が、事業内容への理解を深めれば、その企業を取り巻く法律関係の理解も深めることが可能となります。
事務局S そうすると、企業からすると、継続的に相談できる顧問弁護士がいたほうが良いということになりますか?
今 津 そうですね。様々な問題について、社長様や担当者の方が、顧問弁護士に気軽に相談できる状況であることが理想と思います。気軽に相談できる状況であれば、少し疑問に思ったことについて、電話で確認するといったこともできますよね。日常的・継続的な関係を築くことで、企業と弁護士の間に信頼関係も生まれます。
事務局S 電話でも気軽に相談できればありがたいですね。そういったことも、顧問弁護士がいるメリットなのですね。そもそも、顧問弁護士とは一体何なのでしょうか。
今 津 顧問弁護士とは、企業が、顧問契約を締結し、日常的・継続的に相談できる弁護士のことです。