登記情報について(2)-登記事項証明書の取得
前回に引き続きまして、事務局からのご紹介です。前回は、会社や不動産の登記情報の取得についてご紹介しました。
今回は、登記事項証明書を取得する方法についてご紹介します。
登記情報提供サービスは、あくまで「情報提供」なので、裁判所や官公庁等に公的な証明書として提出する場合には、また別途、登記事項証明書の発行を申請する必要があります。
登記事項証明書は、昔は、会社や不動産を管轄する登記所(法務局や、法務局の支局、出張所)へ、①その窓口へ行って直接申請し、その場で受け取るか、②郵送で申請し、郵送で受け取っていました。ですが、現在はオンラインで簡単に申請が可能となりました。その場合、2、3日後に、郵送で受け取ることになります。
登記・供託オンライン申請システム かんたん 証明書請求
https://www.touki-kyoutaku-online.moj.go.jp/whats/kantan/summary.html
現在、私たちは、登記事項証明書は、オンラインで申請し、郵送で受け取ることがほとんどですが、到着は申請の2、3日後になりますので、急いで受け取りたい場合は登記所の窓口に受け取りに行くこともできます。その場合、窓口で直接申請するよりも、オンラインで申請しておくと、窓口での待ち時間が短縮されます。受け取りに行く登記所は、全国どこの登記所でも選ぶことができます。
また、オンラインで申請する場合、手数料はネットバンキングやペイジー等で支払うことができますし、窓口での直接請求より手数料が安くなりましたので、大変重宝しています。
なお、令和2年1月14日から登記事項証明書にQRコードが追加されました。法務局へ問い合わせてみたところ、法務局内で専用のバーコードで事務処理用に使用するもので、第三者がスマホ等で撮影されても登記情報を閲覧することはできない、とのことでした。会社・法人又は物件を特定するための情報は格納されていますが、登記情報は格納されていないということのようです。実際に、登記事項証明書に記載されているQRコードを、スマホのカメラで読み込んでみたところ、文字列が表示されるだけでした。
では、なぜQRコードが追加されたかというと、オンラインで登記を申請する場合、当該QRコードを読み込むことにより、物件情報が自動的に入力されるといったメリットがあるようです。
QRコード(二次元バーコード)付き書面申請の開始と登記事項証明書(不動産登記)の様式変更について
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji162.html
登記を申請する側にとっても、受け取る側にとっても、簡単かつ正確にということですね。