事務局から弁護士へ質問(1)-1・企業はどのような時に、弁護士へ依頼する?
今津法律事務所事務局Sです。当事務所では、弁護士以外にも、3名の事務局員が、お客様の立場に立ってという気持ちをもって、日頃から丁寧、正確、迅速な業務を心がけております。私は当事務所に入所して約1年が経ち、法律事務所の仕事に少しは慣れてきましたが、まだまだ足りないところや、分からないことがたくさんあります。今回は、私が普段仕事をしているなかで感じた素朴な疑問を、今津に聞いてみました。
事務局S 企業は、どのような時に、弁護士へ依頼をすればよいですか?
今 津 弁護士へ依頼するのは、大まかに二つの場合に分けることができます。一つは、①トラブルを解決する必要がある時です。
事務局S そうですね。(と言いつつ、トラブルがどのような場合に発生するのか今度聞いてみます。)
今 津 もう一つは、②トラブルを予防するため事前に対策する時です。トラブルが発生していないのに弁護士に依頼するということは、少しなじみが薄いことかもしれません。企業は、トラブル予防の対策のために、日常的に弁護士に依頼しています。
事務局S 個人は、日常的に弁護士に依頼してはいませんよね。
今 津 そうですね。
事務局S 個人はしないのに、なぜ企業は、トラブル予防の対策のために法律事務所へ依頼するのですか?
今 津 企業活動においては、個人的な常識では判断できないことが、たくさん発生します。例えば、取引先との間でどのような契約を結ぶか、企業が不具合のある商品を販売してしまった場合にどのような責任を負うか、取締役はどのような場合に会社に責任を負うか、合弁契約ではどのような合意をすべきか、下請法に反していないか、企業が従業員に対して年次有給休暇を何日付与する必要があるか、といったことです。
事務局S 確かに、こういったことは個人的な常識では判断できませんね。では、企業が法律事務所へ依頼するトラブル予防の対策というのは、具体的にどのようなものですか?
今 津 色々ありますが、まず、法律事務所の業務で割合が多いのは、契約書の作成・修正です。(次回に続きます。)